治療方針
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治療方針
10年後の歯を守る治療
10年後の歯の健康まで考えた、長期的に安定する治療を大切にしています。
なぜ「10年後の歯」を重視するのか
歯の治療は、繰り返すほど歯そのものに負担がかかります。
実際に、保険診療を中心とした場合、75歳時点での平均抜歯本数は約13本とされています。
その場の症状だけを抑える治療を繰り返していると、将来的に再治療や抜歯につながってしまうことも少なくありません。 だから当院では、今の状態だけでなく、10年後の歯の健康を見据えた治療判断を大切にしています。
当院が大切にしている治療の考え方
1.原因を把握するための検査を重視します
症状が出ている部分だけを見て治療を進めてしまうと、本当の原因が見落とされることがあります。
当院では、なぜその症状が起きているのかを把握するために、必要な検査を行ったうえで治療方針を考えます。
2.納得して選べるよう、説明の時間を大切にします
治療には、いくつかの選択肢がある場合も少なくありません。
当院では、治療内容だけでなく、それぞれのメリット・デメリットや将来への影響まで含めて説明し、患者さんが納得して選べる状態を大切にしています。
3.長期的な安定を基準に治療を判断します
一時的に症状が改善しても、将来的に再治療や抜歯につながってしまっては意味がありません。
当院では、「この治療は10年後の歯の健康につながるか」という視点を持ち、長期的な安定を基準に治療を判断しています。
当院の治療の進め方
1.初診・カウンセリング
まずは、現在のお悩みや症状について丁寧にお話を伺います。
痛みの有無だけでなく、これまでの治療歴やご希望も確認し、治療の進め方についてご説明します。
2.必要な検査
症状のある歯だけでなく、お口全体の状態を把握するために必要な検査を行います。
原因を正しく捉えることが、将来の再治療や抜歯を減らす第一歩だと考えています。
3.治療方針のご説明・ご相談
当院では、再治療や将来の抜歯をできるだけ減らすことを目的に、治療の精度や使用する材料、治療工程を重視しています。
保険診療は、国の制度として多くの方が治療を受けられる一方で、治療方法や使用できる機材・材料に一定の制限があります。
そのため当院では、長期的な安定を重視した結果として、自費診療を中心とした治療のご提案になることがあります。
治療内容や費用について十分にご説明したうえで、患者さんに納得して選んでいただくことを大切にしています。
4.治療の実施
決定した治療方針に基づき、できるだけ負担を抑えながら治療を進めます。
その場しのぎではなく、長期的な安定を意識した治療を行います。
5.治療後の管理・メンテナンス
治療が終わったあとも、良い状態を長く保つことが大切です。
定期的なチェックやメンテナンスを通して、10年後の歯の健康をサポートしていきます。
当院があえて行わない治療
当院では、10年後の歯の健康を守ることを治療の軸にしているため、以下のような治療は意図的に行っていません。
1.スピードだけを優先した治療
短期間で治療を終わらせることが、必ずしも歯にとって良い結果につながるとは限りません。
当院では、必要な検査や工程を省略してまで治療を急ぐことは行いません。
2.必要な検査を行わずに進める治療
症状のある歯だけを見て治療を行うと、本当の原因を見誤ってしまうことがあります。
当院では、必要な検査を行わずに治療のみを求められる場合、長期的な安定が見込めないと判断し、治療をお受けしないことがあります。
3.十分な説明を省いたまま進める治療
治療内容やリスクを理解しないまま進む治療は、後悔や不安につながりやすいと考えています。
当院では、説明の時間を確保し、患者さんが納得したうえで治療を進めることを大切にしています。
4.費用や安さだけを基準にした治療選択
費用は大切な要素の一つですが、それだけを基準に治療方法を決めると、将来的に再治療や抜歯のリスクが高まる場合があります。
当院では、長期的な安定性を最優先に治療を判断しています。
5.通院・管理を前提としない部分的な治療
当院では、定期的な検診や管理を行わず、痛みのある歯だけをその都度治療することは行っていません。
将来の歯の健康につながりにくいと考えているため、通院や継続的な管理を前提としない治療は行っていません。
6.他院で治療中の方に対する応急処置のみの対応
歯科医院ごとに、治療の考え方や進め方、使用する材料や工程は異なります。
同じ歯の治療は、できるだけ同じ歯科医師・同じ歯科医院で一貫して行うことが望ましいと当院では考えています。
治療の途中で別の歯科医院が関わることで、治療内容の認識にズレが生じたり、歯科医院同士、あるいは歯科医院と患者さんとの間でトラブルに発展することもあります。
こうした状況を防ぐため、当院では、他院で治療中の方に対する応急処置のみの対応は行っていません。
7.長期的な安定が見込めない治療のご要望について
治療を希望される場合であっても、長期的な安定が見込めないと当院が判断した治療については、結果的に患者さんの不利益につながる可能性が高いため、当院では治療を行うことができません。
当院は、症状を一時的に改善することよりも、10年後の歯の健康を守ることを優先して治療を判断しています。
患者さんへ
当院の治療方針は、すべての方にとって最も手軽で、最も早い治療であるとは限りません。
検査や説明に時間がかかることもあり、治療内容によっては、費用や通院回数の面でご負担を感じられることもあるかと思います。
私たちは日々の診療の中で、「もし自分たちが治療を受ける立場だったら、どのような治療を受けたいか」ということを常に考えています。
その際、費用の大小ではなく、治療方針そのものが将来にとって納得できるかどうかを基準に考えています。
開業して診療を続けていく中で、私たちは、目先の症状だけでなく、長期的に問題がないことを重視される患者さんが想像以上に多いことに気づかされました。
そうした方々のご希望に向き合い、「今だけでなく、将来も安心できる治療とは何か」を考え続ける中で、現在の治療方針が少しずつ形づくられてきました。
その場の症状を抑えることよりも、10年後の歯の健康を守ることが、結果的に患者さんの負担を減らす。
私たちは、そう考えています。
よくあるご質問
- Qできるだけ保険診療で治療したいのですが、対応してもらえますか?
- A
保険診療で対応可能な場合は、もちろんご説明いたします。
当院では、治療の精度をできるだけ高めるため、保険診療と自費診療で治療日を分けて対応しています。
自費診療は、内容によって 1~4時間程度の長時間治療となることが多く、十分な時間と集中を確保する必要があります。
そのため、他の曜日は自費診療のご予約で埋まっていることが多く、保険診療で行う神経の治療、歯を削る治療、入れ歯の治療については、水曜日を優先してご予約をお取りしています。
これは効率のためではなく、一つひとつの治療に必要な時間と精度を確保するための体制です。また当院では、再治療や将来の抜歯をできるだけ減らすことを目的に、長期的な安定を重視した治療をご提案した結果として、自費診療が中心となる場合もあります。
いずれの場合も、治療内容・費用・通院回数について事前に十分ご説明し、納得して選んでいただいたうえで治療を進めることを大切にしています。 - Qなぜ検査に時間をかけるのですか?
- A
症状が出ている歯だけを見て治療を進めてしまうと、本当の原因が見落とされ、再治療につながることがあります。
歯のトラブルには、細菌によるもの(虫歯や歯周病)と歯にかかる力によるもの(歯の欠けや破折、あごの痛み)の2つがあります。
特に、かみ合わせの検査はあまり一般的ではありませんが、これを行わないまま治療を進めると、再治療のリスクが高くなることがあります。
当院では、原因を正しく把握し、10年後の歯の健康につながる治療を行うために、必要な検査に時間をかけています。 - Q痛いところだけ治療してもらうことはできますか?
- A
砂浜に砂のお城を作っても、満潮になると波にさらわれて消えてしまいます。
歯の治療もこれと同じで、痛みのある歯だけを治療しても、原因や周囲の状態を確認していなければ、短期間で再び問題が起こることがあります。
当院では、こうした短期的な治療よりも、将来の再治療や抜歯を減らすことを重視しています。
一方で、治療を中心に行い、短期間での対応を得意とする歯科医院も多くあります。
そうした治療スタイルの方がご希望に合う場合には、そのような歯科医院で治療を受けられる方が、患者さんにとってメリットが高いこともあると考えています。 - Q他院で治療中ですが、応急処置だけお願いできますか?
- A
歯科医院ごとに、治療の考え方や進め方、使用する材料や工程は異なります。
そのため、同じ歯の治療は、できるだけ同じ歯科医師・同じ歯科医院で一貫して行うことが望ましいと当院では考えています。
治療の途中で別の歯科医院が関わることで、治療内容の認識にズレが生じたり、歯科医院同士、あるいは歯科医院と患者さんとの間でトラブルに発展してしまうこともあります。
こうした状況を防ぐため、当院では、他院で治療中の方に対する応急処置のみの対応は行っていません。 - Q治療期間はどれくらいかかりますか?
- A
治療期間は、お口の状態や治療内容によって異なります。
当院では、短期間で終わらせることよりも、長期的に安定した結果を得ることを重視して治療計画を立てています。
初診時に検査を行ったうえで、治療の流れや期間の目安についてご説明します。 - Q費用はどのくらいかかりますか?
- A
治療内容や選択される方法によって異なります。
当院では、治療を始める前に治療内容・費用・将来への影響について十分にご説明します。
費用だけでなく、再治療の可能性や長期的な視点も含めてご理解いただいたうえで、治療を進めることを大切にしています。 - Q希望する治療を必ず受けることはできますか?
- A
ご希望はしっかりお伺いしますが、長期的な安定が見込めないと当院が判断した治療については、ご希望があっても治療を行うことができません。
これは、症状を一時的に改善することよりも、10年後の歯の健康を守ることを最優先に考えているためです。 - Q忙しく、通院回数をできるだけ減らしたいのですが?
- A
お気持ちは理解しております。
ただし当院では、必要な工程や検査を省略してまで通院回数を減らすことは行っていません。
一方で、治療回数を減らす方法として、1回あたりの治療時間を長く確保して進める治療という選択肢もあります。
この場合は、あらかじめスケジュールを立てて取り組む治療となるため、直前のキャンセルや変更については、キャンセル料が発生する場合があります。
これは、十分な治療時間と体制を確保し、治療の質を維持するための対応です。
当院では、お仕事やご予定などを踏まえ、ご希望のスケジュールに合わせて治療計画を立てることも可能です。 ご希望がある場合は、事前にお伝えください。 - Qなぜ「10年後の歯」を重視しているのですか?
- A
歯のトラブルは、大きな問題が起きていないうちは実感しにくいものです。
しかし、強い痛みが出たり、抜歯が必要になったときに、初めて治療と向き合うことになるケースも少なくありません。
ただし、そうした段階になってからでは、選べる治療の選択肢が限られてしまうこともあります。
当院では、症状が軽いうちから、10年先の歯の状態を見据えて治療を考え、取り組んでいくことが、将来的な負担を減らすことにつながると考えています。 - Qこの治療方針は、どのような方に向いていますか?
- A
当院の治療方針は、ご自身の歯を長く大切にしたい方、検査や説明を通して、将来まで見据えた治療を受けたい方に向いています。
一方で、
・とりあえず今の症状だけを治してほしい
・検査や原因の説明にはあまり興味がない
・歯に時間・手間・費用をかけたくない
とお考えの方にとっては、当院の治療方針が合わない場合があります。
これは治療の優劣ではなく、歯科医院の治療スタイルや価値観の違いによるものです。
ご自身の考え方に合った歯科医院を選んでいただくことが、結果的に満足度の高い治療につながると考えています。
セラミック治療についてのご質問
- Qセラミック治療は、どのような場合におすすめですか?
- A
セラミック治療は、見た目だけでなく、精度や適合性を高め、再治療のリスクを減らしたい場合に選択されることが多い治療です。
当院では、虫歯の大きさやかみ合わせ、将来の歯への負担などを考慮し、長期的な安定が期待できる場合にのみご提案しています。 - Qセラミックは欠けたり、割れたりすることはありますか?
- A
セラミック治療に関して、「欠けた」「割れた」といったトラブルが、歯科医院と患者さんの間で問題になることがあります。
どんなに硬い素材であっても、絶対に壊れない材料は存在しません。
実際に、最も硬い素材とされるダイヤモンドでさえ、条件によっては破損します。
そのため、セラミックが欠けたり、割れたりする可能性はゼロではありません。
当院がセラミック治療を行う目的は、10年後の歯の健康を守るためであり、「10年後のセラミックそのものを守ること」ではありません。
歯に過度な力がかかる状態や、かみ合わせに問題があるままでは、材料だけを変えても長期的な安定は得られないと考えています。
そのため当院では、セラミック治療の前に、かみ合わせや歯にかかる力を含めて慎重に診断を行います。
なお、万が一セラミックの再治療が必要になった場合には、一定期間、費用面での保証制度を設けています。
詳しい内容については、治療前に必ずご説明いたします。 - Q保険の被せ物とセラミックの違いは何ですか?
- A
保険診療の被せ物は、制度上、使用できる材料や工程に制限があります。
一方でセラミックは、材料の選択や治療工程の自由度が高く、精度や見た目、長期的な安定性を重視できる点が特徴です。
当院では、それぞれの違いや将来への影響をご説明したうえで、治療方法を一緒に検討しています。
インプラント治療についてのご質問
- Qインプラント治療は、誰でも受けられますか?
- A
インプラント治療は、有効な選択肢の一つですが、すべての方に適しているわけではありません。
骨の状態や全身の健康状態、かみ合わせや生活習慣などを総合的に判断したうえで、適応を慎重に見極めています。 - Qインプラントは、どれくらい持ちますか?
- A
適切な診断・治療・管理が行われた場合、インプラントは長期間使用できることが多い治療です。
ただし、メンテナンスを行わない場合や、過度な力がかかる場合には、トラブルが起こることもあります。
当院では、治療後の管理も含めて、長期的な安定を前提とした治療計画を立てています。 - Qインプラントと入れ歯・ブリッジはどう違いますか?
- A
それぞれにメリット・デメリットがあります。
インプラントは、周囲の歯に負担をかけにくい一方で、外科的処置や治療期間が必要になります。
当院では、見た目や機能だけでなく、10年後・20年後の口腔内全体への影響を考慮し、治療方法をご提案しています。 - Qインプラント治療をすすめられたら、必ず受ける必要がありますか?
- A
いいえ、必ず受ける必要はありません。
当院では、インプラント治療を含め、複数の選択肢をご説明し、患者さんが納得したうえで治療を選ぶことを大切にしています。

