保険診療のみを希望する方へ ―習慣にした方が良いこと | 京橋歯科医院

歯のコラム

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保険診療のみを希望する方へ ―習慣にした方が良いこと

保険診療のみで治療をすること

私は歯科医師がネットで寄せられたお悩みに対して回答するサイトに登録しているのですが、毎日数多くの質問が送られてきます。質問の内容は様々ですが、個人的な感想としては多くの質問は「歯科医院で診察しなければわからない」というものが多いです。もしかしたら質問者もそう思っているのかもしれませんが、治療を受ける前に一度聞いてみたいということなのかもしれません。

質問の中に、「保険診療で行いたい」という前提があるものも非常に多く、円安で物価の高い時世を表しているように感じます。

医科、歯科、薬科(病院、歯科医院、調剤薬局)と保険証を使って支払いをすることができますが、場合によっては自費治療、自費支払いが発生することはあります。例えば医科においては美容関係や、特殊な注射類(疲れている時に打つ薬剤や強い花粉症を抑える薬剤など)があります。薬科についてはあまり詳しくないのですが、自費が多いのは歯科ではないでしょうか。セラミック治療、インプラント治療、ホワイトニング、矯正といった治療は多くの人に認知されていると思います。ネットで色々な治療法が説明されていますし、AIに聞いても治療についてのアドバイスを受けることができるため(AIを使った治療の相談はあくまで自己責任で参考程度にしていただき、実際に歯科医院でご相談ください)歯科治療については保険診療、自費診療の違いが分かりやすくなっていると思います。

そんな中で保険診療のみを希望される方は治療費の面で保険診療を選んでいるのだと思います。不景気の世の中ですし、とにかく出費を抑えるという面では素晴らしいことだと思います。では保険診療のみで歯科治療をする場合に気を付けることをお伝えしたいと思います。

保険診療でも歯は守れるのか?

日本一周旅行をしようと思ったら、徒歩、自転車、バイク、車、電車(特急を使う、使わない)飛行機、などなど色々な方法があります。日本一周を目的とするならどんな方法を使っても構わないのですが、学生の頃の同級生は自転車やバイクで日本一周をしていました。時間も体力も必要なのでそれを使えるのは学生の特権でいかにも青春といった感じです。今の私が日本一周をするとしたら車になってしまうと思います。

さて、保険診療のみで歯科治療をするというのはある意味、乗り物を指定した日本一周といっても良いかもしれません。条件を設定した日本一周は条件を設定した歯科治療と同じだと考えてみたらいかがでしょうか?少し困難さがあるように思えませんか?

今回は保険診療のみで歯を守るためにどうしたら良いかというお話ですので、色々なポイントについてお伝えしたいのですが、まず最初に一つ言えることは、どちらもセルフケアが非常に重要だということです。

歯を守るために必要な6つの習慣

人は生まれてから乳歯が生え、永久歯に生え変わっていきます。実はこの時点で口の状態は平等ではありません。まず、あごの骨の成長が違う、歯並びが違う、といった点があります。矯正が必要な状態であると診断されている場合は、矯正なしで生活をしていく中で異常が起きやすいといえます。これは様々なデータがありますが、歯を抜かずに平均寿命まで過ごすことは難しいと思います。この点はまず念頭においておくと良いかと思います。

歯並び以外の口の異常と言えば虫歯と歯周病が多いです。これらは生活習慣に密接な関係があります。ということはご自身の習慣を変えることで避けられることもあるということになります。

定期検診を必ず受ける

 定期検診は保険診療も自費診療もあります。多くの歯科医院では保険診療で定期検診を行っていると思いますので、心配であれば電話で確認のうえで予約を取ると良いでしょう。

 定期検診で何を行うかというと歯のクリーニングのイメージが強いのではないでしょうか?保険診療での定期検診は行う項目が定められています。簡単にご説明すると

・歯周病の検査 歯周ポケットの深さ 出血 歯の揺れ などを調べています。
・歯周病原因細菌の除去 歯周ポケット内には歯周病原因細菌がいます。これを除去することで歯周病の予防になります。
・歯面の染め出し 磨き残しを染める薬品を使いどこが磨けていないか確認をします。
・歯石の除去 歯石は歯ブラシで取り除けなかったプラークが硬くなったものです。歯肉の炎症の原因となります。
・歯の表面の清掃 回転するブラシで歯の表面を磨きます。
・レントゲン撮影 常に行うものではありませんが必要に応じて異常の発見のため撮影をします。
・虫歯の確認 眼で見える範囲の虫歯の有無を確認します。銀歯の下はレントゲンや目視でも確認が難しいです。

定期検診は歯の状態を確認するのに非常に有効です。保険診療のみで治療をしたいというご希望がある場合は、状態悪化を防ぐ為にも必ず定期検診を受けるようにしましょう。受ける間隔は状態によって変わりますが1~3か月が多いです。

(保険診療のみで治療を受けるということ=定期検診を受けない ということではありません。定期検診を受けなければ口の中の状態はどんどんと悪化していきます)

フロス・歯間ブラシを使う

歯ブラシでの歯みがきは当然行わなければなりませんが、その他に使うべきセルフケアグッズもいくつかあります。歯間ブラシとフロスです。歯の異常は歯と歯の隙間から発生することが多いため、歯ブラシの入りにくい箇所はフロスや歯間ブラシが必要です。歯ブラシや歯間ブラシ、フロスも色々な種類があり、費用も安いものから高いものまであります。

使い方が分からなければ持参して聞く

実際に歯ブラシや歯間ブラシ、フロスをどのようなものをどのように使えば良いかどのようなものを使えば良いかは歯科医院で確認するのが一番です。自分の使っている歯ブラシ、歯間ブラシ、フロスを持参すると良いでしょう。

洗口剤を使う

洗口剤(うがい薬)は色々な用途のものがあります。口臭予防がメインのものは虫歯や歯周病予防にはあまり効果がないことがあります。フッ素入りのうがい薬、殺菌作用のあるうがい薬、口の中の酸性度を中和するうがい薬と色々なものがあります。どのようなものをどのようなタイミングで使えば良いかわからなければ歯科医院で確認することをおすすめします。

少しでも違和感があればすぐ受診

歯科医院の現場では、保険診療のみで治療を希望する かつ 歯を大事にしないという方も多くみられます。これでは歯を残すことができません。銀歯が取れてそのままにしたり、しみたり痛みがあったりしてもそのままにしたり、出血があってもそのままにしたりというのは何も解決していないため問題の先送りです。残念ながら自然治癒しないため状態は悪化します。異常を感じたら最優先で歯科医院に行くことをおすすめします。「忙しいから」「仕事で行けないから」「遠いから」といった歯医者に行かない理由は浮かびがちですが、お昼休みや半休、有給を使って最優先で歯医者に行きましょう。

⑥食べたり飲んだりしたらすぐに歯みがきをする

歯の異常は口の中の細菌によって起こるものが多いです。極論ですが、口の中の細菌がゼロであれば問題がおきません。しかし口の中の細菌をゼロにする方法がありません。できるだけ少なくするために歯科医院も患者さんも努力しつづけているわけです。簡単に言えば、何かを食べたり飲んだりすると虫歯の原因細菌のエサになります。すぐに歯みがきをしましょう。フロスも歯間ブラシも使いましょう。そんなことできるわけない、めんどうだ、と思うかもしれませんが、その気持ちを乗り越えてやってみましょう。もしどうしてもできないというのであれば、食べたり飲んだりは一緒のタイミングでするようにしましょう。

朝食→間食→昼食→コーヒー→間食→夕食→コーヒー

ではなく

朝食とコーヒー→昼食と甘いものとコーヒー→夕食とコーヒー

にしてそれぞれすぐ歯みがきをすれば回数は少なく済みます。 

保険診療を選ぶなら「再発させない」ことが前提

虫歯も歯周病も基本は予防です。予防が出来ていれば治療がないわけですから自費治療と保険治療で悩むこともありません。そして予防は99.95%が自己責任です。

歯科医院での検診が仮に3か月に1回で1時間だとします。3か月は2160時間ですから、歯科医院があなたの歯に関われるのは1/2160時間です。ほとんど関わることができません。実際に歯のトラブルが少ない方はセルフケアが非常に上手です。そしてしっかりと行われています。 

悪くなった歯をいつまでも残しておかない

虫歯にせよ歯周病にせよ、状態が悪くなると残念ながら最終的には抜歯になります。しかし、こういった歯を抜かずに残そうとする方もいます。抜歯は患者さんと歯科医師の合意の上進めなければならないため、抜歯を希望されない場合は治療ができません。問題の先送りになってしまいます。この状態は他の歯にとって良くありません。細菌によって歯のトラブルが起こるということはお伝えしましたが、状態の良くない歯には原因細菌が多く存在しているということになります。口腔環境の悪化が避けられないため状態の悪い歯はできるだけ早く抜いてしまうことをおすすめします。

まとめ 治療よりも「管理」が歯を守ります

保険診療のみを希望するということについて少しでも大切なことが伝わればなによりです。現在の75歳の平均残存歯数は15本です。元々おやしらずを除いて28本の歯があるわけですから、13本が抜歯になっているということです。そして保険治療の場合は入れ歯を使うことになるということです。もちろん入れ歯を使わない人もいますが、その場合は残った歯には負担がかかります。口腔機能が低下するのでオーラルフレイルという状態になってしまいます。ここでは簡単に説明しますが、口の機能が低下する(オーラルフレイル)と身体の機能も低下する(フレイル)ため、全身の健康が損なわれるという研究結果が出ています。寿命に関係するということです。この点をどう考えていくかも保険診療のみで治療を希望するかどうかの材料にしていただければと思います。

気になることがあればお気軽にお問い合わせください。電話や公式LINEでのご相談もできます。

よくある質問Q&A

Q1:保険診療だけでも長持ちしますか?
A1:保険治療の素材は銀歯やレジン、CADCAM冠やインレーです。これらは長期的に持つ素材ではないため再治療のリスクがあります。この点を踏まえた上で定期検診やセルフケアを充分に行いできるだけ長持ちできるようにしていく必要があります。

Q2:検診は本当に必要ですか?
A2:検診が無くても良いという研究結果や論文がなく、検診が必要というデータばかりあるということを考えると必要かと思います。必要ですか?とお尋ねなところから推測すると検診を受けたくないのかもしれません。その場合は口の中の状態は悪化していくためその旨ご留意ください。

Q3:フロスは毎日やらないとダメですか?
A:3フロスはもとより歯間ブラシも行った方が良いですね。最低1日1回必要です。

Q4:洗口剤はどれを選べばいいですか?
A:4口の状態によって選ぶものは変わりますが、基本的にはフッ素入りの洗口剤が必要です。殺菌作用のあるものや口の中を中性にするうがい薬も必要なことがあります。歯科医院で確認されると良いでしょう。

Q5:違和感があっても痛くなければ様子見でいいですか?
A:5:違和感があればすぐに歯科医院で確認をしましょう

Q6:保険診療だけだと嫌がられますか?
A6:もし嫌がられることがあるとしたら「歯を大切にしないこと」ではないでしょうか。歯科医院は歯や口のトラブルを治すのが仕事です。歯を大切にしない場合すぐにまた異常が起きてしまいます。本人が大切にしていないものを歯科医院に放り投げるようなことはするべきではありません。これは他の業種においても言えると思います。飲食店において食べきれないのに注文すること、飛行機の時間に遅れること、などと同様かと思います。ご自身のお仕事においても「困ったお客さん」がいるのではないでしょうか。お互いの仕事を尊重しながら生活できると良いですね。少なくとも定期検診は必ず受けるようにすれば異常が早期発見できますのでご自身に取っても良いかと思います。

京橋歯科医院

〒東京都中央区京橋1-6-12 NS京橋ビル1F

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インプラント治療

インプラント治療は、従来の入れ歯やブリッジとは違い、天然歯のように美しくしっかりと咬める歯を取り戻す治療法です。失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。

施術の価格

インプラント埋入施術

220,000円(税込)〜440,000円(税込) (※治療内容によって異なります。)

施術のリスク・副作用

インプラント治療は必ず外科治療を伴うため、術後の疼痛・咬合痛・腫脹や出血などを生じる事があります。施術時、静脈内鎮静麻酔を行う場合、一時的にふらつきが生じる事があります。上部の人工歯や土台(アバットメント)が外れたり、欠けたりゆるんだりする事があります。また、インプラントも歯と同様に周囲の骨は歯周病のように吸収を起こすリスクがあるので、術後のメインテナンスは必須です。

審美歯科治療

審美歯科治療とは、天然歯のように自然で美しい口元を作ることを目的とした治療です。しかしながら、見た目の美しさの回復は、歯や歯茎の健康はもちろん、咬み合わせなどの正常な機能を持続させることにも貢献しています。主な治療として、歯を削らないホワイトニング、セラミッククラウン・インレーによる修復治療と、表面だけを削るラミネートベニヤなどがあります。様々な目的・処置方法がございますので、審美歯科治療にかかる治療費は、治療法により大きく異なります。

施術の価格

10,000円(税込)〜275,000円(税込) (※治療内容によって異なります。)

施術のリスク・副作用
【ホワイトニング】
ホワイトニング剤の刺激により、歯がしみる知覚過敏の症状がおこる可能性があります。
【オールセラミッククラウン】
金属などのインレーやクラウンと比べると、強度が若干劣ります。
【セラミックインレー】
部分的に削った箇所に装着するため、歯を削る量が比較的多くなります。
【ラミネートベニア】
強い力のかかる臼歯部などに装着すると、割れる場合があります。
【メタルセラミッククラウン】
金属を全く使用しないオールセラミックと比べると、見た目はやや劣ります。
また、金属を使用するため、歯茎や歯と歯茎の境目が変色してくる場合や、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。
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