オールセラミックが臭いってどういうこと? | 京橋歯科医院

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オールセラミックが臭いってどういうこと?

セラミック自体に問題はない。では、なぜ臭うのか?

このコラムでお伝えしたいこと
✓ 「オールセラミック」という言葉が患者さんと歯科医師で意味がずれることがある
✓ セラミック自体は汚れがつきにくく、臭いの原因にはなりにくい素材
✓ 口臭の主な原因は歯周病や治療の精度・形態にある
✓ CAD/CAM冠やPEEK冠など、セラミックではない白い素材との混同に注意
✓ 見た目だけでなく、適合・歯ぐきの健康・メンテナンスが長持ちのカギ

なぜ「オールセラミックが臭い」という声が出るのか?

インターネット上の歯科治療に関する体験談を見ていると、「オールセラミックにしたら口が臭くなった」という投稿が目につくことがあります。その意見に賛同する書き込みもあり、気になった方もいるのではないでしょうか。
せっかく見た目をきれいにしたいと思って治療を検討しているのに、口臭が悪化するとなれば話は別です。結論から言えば、「セラミックという素材そのものが臭いの原因になる」とは考えにくいのですが、複合的な要因が絡み合って臭いが生じているケースはあります。

そもそも「オールセラミック」とは何を指すのか

歯科用語としてのオールセラミック

歯科医師が「オールセラミック」と言うとき、それは「金属を一切使わず、全てセラミック(陶材)で作られた詰め物・被せ物」を指します。セラミックは陶器と同じ素材で、表面が滑らかで光沢があり、汚れが付着しにくい性質を持っています。

オールセラミックの種類

オールセラミックと呼ばれる素材にも、いくつかの種類があります。

種類 特徴
単色セラミック 単一色で作られ、奥歯などに使われることが多い。光沢があり自然な印象
築盛セラミック 表面に色付けを重ねて天然歯のグラデーションを再現。前歯に適している
単色ジルコニア 非常に硬く耐久性が高い。白さが際立つため芸能人・アスリートで真っ白な歯はこのタイプなことも
築盛ジルコニア ジルコニアの表面に築盛加工を施したもの。強度と審美性を両立

患者さんが使う「オールセラミック」は意味がずれていることも

ネット上の書き込みを見ていると、患者さんが「オールセラミック」という言葉を使うとき、次のような意味で使われているケースがありました。

・28本すべてをセラミックにする治療
・前歯全てをセラミックにする治療
・銀歯を全てセラミックに替える治療

これらは歯科医師が使う「オールセラミック(素材の種類)」とは異なる意味です。言葉の定義がずれたまま「オールセラミックにして臭くなった」という体験談が共有されると、混乱が生じやすくなるのかなと思いました。

セラミック自体は臭いの原因になりにくい

セラミックの表面特性

セラミックは陶器と同じ素材です。お茶碗やお皿をイメージしてください。表面が滑らかで光沢があり、食べ物の汚れが付きにくく、洗えばきれいになります。口の中でも同様で、プラーク(歯垢)が付着しにくく、臭いの原因菌が定着しにくい性質を持っています。

CAD/CAM冠・PEEK冠との違いに注意

混同しやすいのが、CAD/CAM冠やPEEK冠などの白い素材です。これらは保険適用のある樹脂(プラスチック)系の素材で、見た目は白くてセラミックに似ていますが、表面の密度が異なり、汚れが付きやすい性質があります。

例えば、プラスチック容器に色の強い食材(カレーやトマトソース)を入れると色が移ることがあります。
樹脂系素材の歯も、表面に汚れや色素が入り込みやすく、臭いの原因になることがあります。
セラミック(陶材)はこのような問題が起きにくく、臭いの点では樹脂素材より有利です。

「セラミックにして臭くなった」という声の中には、実はCAD/CAM冠やPEEK冠を使った治療を「セラミック」と認識していたケースが含まれている可能性があります。

「セラミックの歯が臭う」と感じるときの本当の原因

セラミック自体が臭いの元になりにくいとすれば、なぜ「臭い」という体験が生じるのでしょうか。考えられる原因を整理します。

1.歯周病による口臭

口臭の原因として最も多いのが歯周病です。歯周病菌が産生する揮発性硫黄化合物(VSC)が強い臭いを発します。セラミック治療を受けたタイミングで歯周病が進行していた場合、「セラミックにしてから臭くなった」と感じることがあります。

2.治療の精度・適合の問題

セラミックと歯の境目(マージン)が合っていない、いわゆる「適合不良」の状態だと、隙間にプラークや食べかすが溜まりやすくなります。隙間に溜まった汚れは通常のブラッシングでは除去しにくく、臭いの原因になります。

3.歯肉への過剰な被覆(被せ物の縁が深すぎる)

審美性を優先するあまり、被せ物の縁(マージン)を歯ぐきの深いところに設定しすぎると、歯ぐきへの刺激が生じ、炎症を起こしやすくなります。炎症が起きた歯ぐきはブラッシングで傷つきやすく、出血や口臭の原因になります。

4.磨きにくい形態

被せ物の形が歯ぐきとの接触部分(コンタクト)や歯の輪郭(コンター)において不適切な形態になっていると、セルフケアで汚れを落とすのが難しくなります。汚れが溜まれば口臭のリスクが高まります。

問題は「セラミックだから臭う」のではなく、治療の精度・形態・歯ぐきとの関係・口腔環境にあります

素材だけでは結果は決まらない

どんなに高品質なセラミックを使っても、歯の形成・型取り・装着のいずれかが不適切であれば、理想的な結果は得られません。逆に、技術と精度が伴っていれば、セラミック治療は長期にわたって快適に機能します。

審美治療と口腔機能は切り離せない

「見た目をきれいにしたい」という気持ちは自然なことです。しかし審美治療は、外見の改善と同時に歯周病のコントロールや噛み合わせの維持も包括して行う必要があります。見た目は改善されたのに口臭が生じるというのは、機能面への配慮が不足していることを示している場合があります。

長く快適に使うにはメンテナンスが欠かせない

セラミック治療後も定期的なクリーニングとメンテナンスが必要です。歯科医院でのプロフェッショナルクリーニングにより、自分では除去しきれない汚れを取り除き、歯周病や口臭のリスクを下げることができます。

オールセラミックを検討するときに確認したいこと

何本をどこまで治療するのかを明確にする

「全部セラミックに」という言葉は人によって意味が異なります。どの歯を、何本、どの素材で治療するのかを、担当医と明確に確認しておくことが大切です。

素材名だけでなく治療の目的と適合を確認する

「セラミックにする」ことが目的ではなく、「長く健康的に使える歯にする」ことが目的です。素材の選択だけでなく、歯ぐきとの適合・磨きやすさ・噛み合わせについても説明を受けましょう。

臭い・違和感・出血があるなら早めに相談する

セラミック治療後に口臭・歯ぐきからの出血・痛み・違和感が続く場合は、放置せず早めに歯科医院に相談することをお勧めします。早期に対処することで、トラブルの悪化を防ぐことができます。

まとめると

✓ 「オールセラミック」という言葉は歯科医師と患者さんで意味がずれることがある
✓ セラミック自体は汚れがつきにくく、臭いの直接的な原因にはなりにくい
✓ CAD/CAM冠やPEEK冠など樹脂素材との混同に注意が必要
✓ 口臭の主な原因は歯周病・治療の適合不良・磨きにくい形態にある
✓ 見た目だけでなく、適合・形態・歯ぐきの健康・定期メンテナンスが重要

セラミック治療は適切に行われれば、見た目・機能・衛生面ともに優れた選択肢です。「臭う」という体験がある場合は、素材のせいではなく別の原因が隠れている可能性が高いため、専門家への相談をお勧めします。

Q&A|オールセラミックの臭いについてよくある質問

Q:オールセラミック自体が臭くなることはありますか?
A:セラミック(陶材)は表面が滑らかで汚れが付きにくく、素材自体が臭いの原因になることはほとんどありません。臭いが生じる場合は、歯周病・適合不良・素材の混同など別の要因が考えられます。

Q:セラミックの歯から臭いがする場合、何が原因ですか?
A:主な原因として、①歯周病の悪化、②被せ物と歯の境目の適合不良、③歯ぐきへの過剰な被覆、④磨きにくい形態が挙げられます。いずれも素材ではなく、治療の精度や口腔環境に起因することが多いです。

Q:CAD/CAM冠やPEEK冠とセラミックは何が違うのですか?
A:CAD/CAM冠やPEEK冠は保険適用の樹脂(プラスチック)系素材で、見た目は白いですが表面の密度が異なり汚れが付着しやすい性質があります。セラミック(陶材)は表面が緻密で汚れが付きにくく、衛生面で優れています。

Q:銀歯を全部セラミックに変えれば口臭は改善しますか?
A:銀歯をセラミックに変えること自体は口腔環境の改善につながる可能性がありますが、口臭の根本原因が歯周病にある場合はまず歯周治療が必要です。素材だけを変えても口臭が解決しないことがあります。

Q:見た目がきれいでも臭いが出ることはありますか?
A:あります。見た目の仕上がりが良くても、被せ物の縁の適合・歯ぐきとの関係・形態が適切でない場合、プラークが溜まりやすく口臭が生じることがあります。審美性と機能性・衛生面は別々に評価する必要があります。

Q:セラミック治療をした後に気をつけることはありますか?
A:定期的なメンテナンス(プロフェッショナルクリーニング)が重要です。また、歯ぐきからの出血・口臭・違和感が続く場合は早めに担当医に相談してください。問題の早期発見・早期対処が快適に長く使えることにつながります。

セラミック治療のご相談は京橋歯科医院へ

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インプラント治療は、従来の入れ歯やブリッジとは違い、天然歯のように美しくしっかりと咬める歯を取り戻す治療法です。失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。

施術の価格

インプラント埋入施術

220,000円(税込)〜440,000円(税込) (※治療内容によって異なります。)

施術のリスク・副作用

インプラント治療は必ず外科治療を伴うため、術後の疼痛・咬合痛・腫脹や出血などを生じる事があります。施術時、静脈内鎮静麻酔を行う場合、一時的にふらつきが生じる事があります。上部の人工歯や土台(アバットメント)が外れたり、欠けたりゆるんだりする事があります。また、インプラントも歯と同様に周囲の骨は歯周病のように吸収を起こすリスクがあるので、術後のメインテナンスは必須です。

審美歯科治療

審美歯科治療とは、天然歯のように自然で美しい口元を作ることを目的とした治療です。しかしながら、見た目の美しさの回復は、歯や歯茎の健康はもちろん、咬み合わせなどの正常な機能を持続させることにも貢献しています。主な治療として、歯を削らないホワイトニング、セラミッククラウン・インレーによる修復治療と、表面だけを削るラミネートベニヤなどがあります。様々な目的・処置方法がございますので、審美歯科治療にかかる治療費は、治療法により大きく異なります。

施術の価格

10,000円(税込)〜275,000円(税込) (※治療内容によって異なります。)

施術のリスク・副作用
【ホワイトニング】
ホワイトニング剤の刺激により、歯がしみる知覚過敏の症状がおこる可能性があります。
【オールセラミッククラウン】
金属などのインレーやクラウンと比べると、強度が若干劣ります。
【セラミックインレー】
部分的に削った箇所に装着するため、歯を削る量が比較的多くなります。
【ラミネートベニア】
強い力のかかる臼歯部などに装着すると、割れる場合があります。
【メタルセラミッククラウン】
金属を全く使用しないオールセラミックと比べると、見た目はやや劣ります。
また、金属を使用するため、歯茎や歯と歯茎の境目が変色してくる場合や、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。
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